私は大学・大学院の頃に奨学金を借りていました。
借りている時には、返済のイメージがあまり出来ていなかったので、今回は奨学金の返済について書きます。
いつから返す?
返還の開始は、卒業したその年の秋(10月)から開始です。
ただし、大学で奨学金を借りて、大学院に進学する場合は、手続きをすれば大学院の卒業まで待って貰えます。
返還について知るには「借りた金額の総額」の計算からです!
返還プランは良く分からなくても、月々いくら借りるかは分かりますよね?
次の式で、「借りた金額の総額」を計算出来ます。
「毎月の奨学金の金額」× 12か月 × 卒業までの年数 =「借りた金額の総額」
例)4年制の大学に通っていて、毎月51000円を借りている人は、
51000円 × 12か月 × 4年 = 244万8000円 になります。
「借りた金額の総額」が分かれば「毎年の返済額」が分かります
借りた金額の総額が分かれば返還プランも分かります。
「毎年の返済額」は「借りた金額の総額」に応じて決まるからです。
無利子(1種)の場合
下の表で、「借りた金額の総額」に対応する「毎年の返済額」を確認して下さい。
例えば、244万8000円(無利子、大学4年間、月51000円)の場合、
「借りた金額の総額」は下の表の「230万1円~250万円」にあたるので、「毎年の返済額」は「15万円」になります。
(以下、「平成29年度(2017年度)返還のてびき」より)
借りた金額の総額 | 毎年の返済額 | 借りた金額の総額 | 毎年の返済額 |
~20万円以下 | 3万円 | 130万1円~150万円 | 11万円 |
20万1円~40万円 | 4万円 | 150万1円~170万円 | 12万円 |
40万1円~50万円 | 5万円 | 170万1円~190万円 | 13万円 |
50万1円~60万円 | 6万円 | 190万1円~210万円 | 14万円 |
60万1円~70万円 | 7万円 | 210万1円~230万円 | 15万円 |
70万1円~90万円 | 8万円 | 230万1円~250万円 | 16万円 |
90万1円~110万円 | 9万円 | 250万1円~340万円 | 17万円 |
110万1円~130万円 | 10万円 | 340万1円~ | 総額の20分の1 |
有利子(2種)の場合
無利子の場合と同じく、「借りた金額の総額」に対応する「毎年の返済額」を確認した上で、利息分が毎年の返済額にプラスされます。
月5万円を借りて4年生大学に行っていた場合、利率3%(学生支援機構が決める上限の利息)で計算すると、利息として約60万円がプラスされます。
60万円を月々分割で返済するので、年間だと約4万円(月約3000円程度)がプラスになります。
毎月の返済額の計算
月々の返還額は「借りた金額の総額」が分かれば「毎年の返済額」が分かるので、次の式で「毎月の返済額」が分かります。
「毎年の返済額」÷ 12か月 = 「毎月の返済額」
毎年の返済額が15万円(無利子、大学4年間、月51000円)の人は、
15万円 ÷ 12か月 = 1万2500円 が毎月の返済額になります。
返還年数の計算
返還年数(返済し終わるのに何年かかるか)は、次の式で計算出来ます。
「借りた金額の総額」÷「毎年の返済額」=「返還年数」
例えば、244万8000円(無利子、大学4年間、月51000円)を借りている人は、毎年の返済額が15万円なので、
244万8000円 ÷ 15万円 = 16.32年 になります。
おわりに
大体の場合は、10~15年位で返還するプランになるようです。
長期的に返済していく事になるので、返済が始まるよりも先に、返済用の貯金を始めて置くことをお勧めします。
ご参考になりましたら幸いです。
以上
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